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お久しぶりです。

今度、愛して止まないライ・クーダーが来日するので、本当に見に行きたいけど、
料金が高いので行けそうにありません。
ウドーめ…。

ライ、また元気に来日してくれないかね。

ライ以外に今来日したら借金してでも見に行きたいのは2人いて、
一人はブリティッシュ・トラッドの雄にして、最高のロックギタリストの一人であるリチャード・トンプソンなのですが、
もう一人は、LEON REDBONEです。

白いスーツに、パナマ帽、チョビ髭サングラスという、見るからに変人で、
歌うのは古いアメリカ音楽だけという、まるで映画から出てきたような人物です。
余りにも好きすぎて、近所のライヴカフェで、
「レオン・レッドボーンよんでください」と言ってみたことがあります。
(「外タレはちょっと」と言われました)

あまりにも素姓を明かさないから、レオン・レッドボーン=フランク・ザッパ説というのがあったそうですね。
ザッパが死んだので、その説は否定されてますが(そもそも髭しか共通点ないじゃん)。

暇な人は、とりあえず、Youtubeでレオンを見てみて下さい。
ほんと、衝撃(笑撃?)的ですから。

もう一つ衝撃的な映像は、スティービー・ワンダーが、セサミストリートに出演して、
子ども相手に本気の「迷信(Superstition)」を演奏しているもので、
これも凄すぎて笑ってしまうので、
よかったら見てみて下さい。
ちっちゃな子どもがのりのりで踊ってますから。
# by kuro-san | 2009-11-01 23:59

ノラ

ずっと前から知っていて、何となく分かっていた気になっていたから、反って何も知ろうとしていなかったことは良くあることで。
というか、ほんの5分前に起きたことなのだが。

ノラ・ジョーンズのファーストアルバムを今聴いたら、それはもう、感動してしまったのです。

ところで、最近一番感銘を受けたミュージシャンが、エイモス・ギャレットのライヴの前座を務めた中村まりというシンガーだ。
というのも、そのエイモスのライヴに仕事でやや遅れてお店に入ったら、中から聞こえて来たのが、ミシシッピ・ジョン・ハートのギターをバックに歌うノラ・ジョーンズの声だったのだ。
で、ステージにたどり着いたら、そこにいたのは独りでギターを弾き語る中村まりだったというわけ。
どうやら、今年のフジロック(しかもステージはフィールド・オブ・ヘブン!!)にも出演したらしいけど、ライヴもレコードも本当に素晴らしいミュージシャンなのだ。
(気になる人は、Youtubeで検索してみて。「Night Owls」は、名曲です。)
# by kuro-san | 2009-08-06 00:28

夢の中です

横浜サムズアップで、エイモス・ギャレットのライヴを見てきました。

はっきりいって、
人生観が変わりました。

魔法のテレキャスター。
今まで見たどんなミュージシャンの中でも、彼がベスト。

まるで夢の中です。
# by kuro-san | 2009-04-24 00:34

花いちもんめ

鈴木茂の大麻所持による逮捕のニュースを見て、とても複雑な気持ちになった。

鈴木茂は、ご存知の通り
、はっぴいえんどのギタリストであり、その後もソロだったり、ティンパンアレーでも活躍していた名ミュージシャンなのだが…

と、言おうと思ったが、Yahoo!のコメントで、多数の「この人誰?」を見てしまって、まず
「そうか、鈴木茂どころか、普通ははっぴいえんど自体も知らない人も多いよな」
と、改めて認識させられた。

最近、そういうことが多くなってきて、
今度来日するエイモス・ギャレットも、
「超有名曲『真夜中のオアシス』の名ギタリスト」で話は済むはずなのに、
実は、普通に暮らしていれば、この「超有名」にたどり着くさえ、とても困難だ、という嫌な事実に気付いた。
(この「真夜中のオアシス」話は、僕が自分で気付いた例えではなく、
ピーター・バラカンさんが、体験談をラジオ番組で愚痴っていたのだ)

そんなことは良い。
個人的には、まず鈴木茂の曲が廃除されることだけは避けてほしいのだ。
はっぴいえんどを抜きに、日本のロックを語ることは、極めて困難だ。
そして、作品の形成過程においては、作者・演者の関わり方は重要だが、
作品が残る時には、作者による作品の形成過程なんて歴史的事実は捨象される。
それに、そのような基準でCDの販売をやめるのだったら、ビートルズ、グレイトフル・デッドなんて絶対に売れないし、リアルタイムなら、エイミー・ワインハウスなんてのは、もはやタブーじゃないか。
ドラマーのジム・ゴードンに至っては、人を殺しているのだから、
彼が叩いたデレク&ザ・ドミノスや、カーペンターズのCDなんかは世に出回っている方がおかしい。
そもそも、現在の犯罪で、40年も過去の作品までに遡及してまで流通をストップすること自体おかしい。

人殺しや、覚醒剤じゃないんだから…

…と書いて、何となく悲しい気持ちになったのは、
やはり鈴木茂さんに対し、裏切られた気持ちになったのと、
「大麻だから、そんな自粛するほどじゃないじゃん」
と思ってしまうほど、大麻が「身近な存在」になってしまったという嫌な事実である。


(追記:やはり、はっぴいえんど、「バンドワゴン」等は流通停止するようだ。
ティンパンアレーはどうなるのだろう。
「じゃあ岡林信康とか、高田渡の『ごあいさつ』、吉田美奈子の『扉の冬』とかも止めればいいじゃん」と思うのだが、多分そこまで徹底はしないんだろう。
目立つところだけ止めて「ちゃんと世間様に対して責任とります」なんてポーズだけ見せるよ、りやるならそこまでやってみろっていうんだ。
はっぴいえんどの『風待ろまん』の一曲目「抱きしめたい」のイントロなどは、この世に存在するレコードの中でも最もクールな出だしだと思うのだが…)
# by kuro-san | 2009-02-19 22:49

SOUL MAN

この間の日曜日、ブッカー・T&the MG'sを見にブルーノートに行ってきた。

前にも書いたことがあるが、MG'sは生きる伝説だ。
曲名を知らなくても聞けば誰でもどこかで聞いたことがある「グリーン・オニオンズ」をMG'sとして残しただけでなく、オーティス・レディング、サム&デイヴ、アルバート・キングといった大物のバックバンドとして名曲・名演に関わってきた。

更にいえば、ギターのスティーヴ・クロッパーとベースのドナルド・"ダック"・ダンはブルース・ブラザーズの一員だ。
というか、ブルース・ブラザーズがMG'sの音を基盤に構成しているし。

しかも、ニュースで見たところ、初日には癌の再発による療養中の忌野清志郎が飛び入りで参加したらしい。

会場が暗転して、ゆっくりと歩くブッカー・Tを先頭にMG'sが登場した。スティーブ・クロッパーはだいぶお腹が出ていた。ダック・ダンは逆に小さく見えて心配だった。

しかし、結論から言うと、MG'sはMG'sだったのですよ!
リズムから、音から、全てが素晴らしかった。
ブッカーTは常にメンバーを見ながらクールにオルガンを弾くのがとても格好よかった。
「あんなに手が大きい人は初めて見た」と思ったスティーブは、その大きな手でギターソロからバッキングまで職人的なギターを披露してくれた。あんなにいいギターの音を出す人は見たことがない。よく見ると、指弾きとピッキングを細かく使い分けていた。CDだけじゃわからないもんだ。

個人的にはこれ以上クールな曲はないと思う「メルティング・ポット」もやってくれたし、「グリーン・オニオンズ」も聴けたし、あー来てよかった、と思っていたら、スティーブが

「KIYOSHIRO IMAWANO!」

と叫んだと思うと、ブルーノートの二階のVIP席から、忌野清志郎が降りてくるではないか!

会場は総立ちになって清志郎を出迎え、清志郎は「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」と「ソウル・マン」という最高の曲を、いつものあの声で歌っていた。
「ソウル・マン」の歌詞はだいぶ適当だったけど、それは御愛嬌。

やはり顔色はあまり良くなかったし、心配なのは変わらないけど、「清志郎はスゴイな…スゴイものを見てしまった」と、大興奮してしまった。

というわけで、今までのライヴの中でも、かつてないほど思い出に残ったライヴでした。
清志郎、またカムバックしてほしいな。そしたら絶対に見に行こう。
# by kuro-san | 2008-11-27 23:22